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  • 執筆者の写真くらしの社長

サンチャコ上棟

更新日:2020年2月13日

サンチャコが上棟しました。

三軒茶屋に、賃貸住宅とワーキングスペース、小さなレンタルスペースからなる複合施設を建てています。

テーマは「ねこと住む、ねこと働く、ねことともに街とつながる」。

「ねこと働く」がいまひとつイメージが湧かない私ですが、今はそれよりも無事に上棟できるのを祈るだけです。




木造の建て方を行いながら5つの鉄骨階段を吊り上げて設置するため、道路は搬入ユニック車で長時間いっぱいになります。この現場の前の道路はとても狭く、突き当たりが駅のため通行人や車が意外に多いので、作業は短時間でスムーズに行われなければなりません。


このために、今回「ガータークレーン」というものを検討しました。足場にレールを取り付けて、移動式のクレーンを現場内部に設置するという、レッカー車の場所も取らず搬入の邪魔にならないし、音も静かで都内の狭小地にはもってこいのスグレモノです。

欠点は300kgまでしか吊れない事。ここに鉄骨階段の重量の問題がありました。




現場は通行止めに出来ない道路だったので、ガータークレーンを使うと問題が大きく解決するはずでしたが、重量オーバーという事で、一度断念。


でも通行止めには出来ないし、いちいち移動しながらの作業では進まないし。

そうだ、階段の重量を軽くすれば良いんだ!


という事で一番重い1階の共用階段を半分木造として解決。他の4つはスケルトンの化粧階段なので、分割するわけにはいかず、考えた末以下のようにちょっとずつ減量することにしました。


↑ガータークレーンが使えないとこの状態で一日中設置作業となる


・強度に問題いが無い範囲で鉄板の肉厚を3mmほど減量。

・上部の取付部分のプレートを左右分割するなど、出来るだけ小さく。

・回り部分の片支え用の柱を撤去。代わりに途中のささらから柱に留める。


設置時は不安定でやりづらくなるが、作業が終わらないよりは良いでだろう。

この他には削るところはもう無い。

これで計算すると・・・300kg切った!


現場ではクレーンの問題はクリアしたものの、重い階段が不安定な状態でうまく設置出来るか、ボルト穴位置やクリアランスが適当か、全て違う形なので寸法間違いが無いか?などなど、不安な事は多々ありました。

施工図を描いた本人としては気が気ではありませんでしたが、何とか無事完了出来ました。

スムーズに納まるよう加工修正してくれた大工さん、鉄骨屋さんに感謝です。





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